最近になって、からあげ専門店が出店されているのを見た人も多いのではないでしょうか。
様々な店舗名で出店されていますが、何の変哲も無いからあげを売っているだけなのに、近年になって急増している理由について気になると思います。
今回の記事では、からあげ専門店が増えている理由・儲かる理由について解説します。
唐揚げ専門店は本当に儲かるの?
近年、からあげ専門店が急激に増加していますが、増えているということは儲かりやすいビジネスモデルということです。
からあげ専門店という形態が儲かりやすいことや商品としての需要が高いことが挙げられます。
では、なぜ儲かるのか・なぜ増えているのかについて、詳しく確認していきましょう。
からあげ専門店が儲かる仕組み
からあげ専門店が儲かる仕組みとして考えられるのは、以下の3点です。
- 利益率が高い=原価が安い
- 人件費がかからない
- 店舗家賃を抑えられる
利益率が高い=原価が安い
からあげ専門店では、からあげを販売していますが、原価が安く利益率が高いです。
原材料としてメインで使われるのは鶏肉であり、他のお肉に比べて材料費が抑えられます。
その他に調味料やからあげ粉がかかりますが、他の飲食店や惣菜店に比べると全体的な材料費は低いです。
また、使う食材が少なく廃棄になりにくいため、ロスが少ないことも利益率の高さといえるでしょう。
人件費がかからない
からあげ専門店の場合、他の飲食形態店舗に比べて人件費がかからないことも儲かりやすさに直結します。
調理の場合にはからあげのみを販売しており、手間や特別な技術がかからず人数も必要としていません。
また、販売する人も1人いれば十分なため、調理担当と売り手が1人ずついれば店舗を運営できます。
つまり、正社員を雇う必要もなく、最低限のアルバイトだけで運営できることで、人件費を抑えられることがメリットです。
店舗の家賃を抑えられる
からあげ専門店は、他の飲食店形態に比べて店舗の面積は少なくてよく、家賃が抑えられることがメリットです。
最低限の販売スペースと厨房にはフライヤーが設置できれば店舗を運営できるため、非常に狭いお店でコストカットしながら経営できます。
唐揚げ専門店が増えている理由
からあげ専門店は惣菜店・飲食店の中でも儲かりやすい業種ではありますが、昔から多かったわけではありません。
むしろ、2020年ごろから急激に増加しました。
なぜ、からあげ専門店が急激に増えたのかについては、以下の理由が考えられます。
- 初期費用がかからない
- からあげの需要が高い
- 1人でも始められる
- 共働き世帯や独身世帯が増えている
- 新型コロナウイルスの感染拡大によりテイクアウト需要が増加している
初期費用がかからない
からあげ専門店は経営を始める際の初期費用が格段に少ないです。
店舗面積は少なくてよく、必要な設備は最低限調理のためのフライヤーがあれば十分で数百万円以内の開業資金となります。
また、人を雇う人数も最低限でよく、人件費も抑えられるため、開業の運転資金などを借りる必要性も薄いです。
したがって、費用が少なく開業しやすいことが人気の理由となっています。
唐揚げの需要は高い
「からあげ」という商品は老若男女問わず多くの人に愛されている商品であり、需要が高いことが人気の理由です。
からあげが嫌いという人はあまりいないと思いますが、人気であるにもかかわらず揚げ物の調理には手間がかかります。
つまり、誰もが家でからあげを作れるというわけではなく、買った方が楽なため専門店の需要が高いです。
また、からあげという食べ物自体にブームがない分、飽きが来るということはありません。
したがって、タピオカやパンケーキなどのようにブームが過ぎ去るリスクが低いことも出店しやすい理由です。
1人でも始められる
からあげ専門店は少ない人数で運営でき、専門的な技術やノウハウを必要としないため、1人でも開業しやすいです。
人件費もあまりかからないため、コストが少なく個人事業主として経営しても問題ありません。
共働き世帯や独身世帯が増加している
家族の暮らし方や働き方の変化・多様性によってからあげ専門店の需要が増加したと考えられます。
特に、独身世帯の増加や共働き世帯の増加により、家庭で料理をする機会が減少したことが要因です。
新型コロナウイルスの感染拡大によりテイクアウト需要が増加している
新型コロナウイルスの感染拡大により、外食産業は大きな打撃を受けました。
しかし、テイクアウト・デリバリーの需要は大きく増加しているため、からあげ専門店が人気となっています。
自宅でご飯を食べる機会が多くなったからこそ、からあげなどの揚げ物の需要も高くなったと考えられるでしょう。
からあげ専門店にリスクはある?
からあげ専門店が儲かる理由や増えている理由を解説しましたが、メリットばかりではなく、リスクもあります。
今後、からあげ専門店の経営を検討する人も、リスクについては、詳しく確認しておくべきでしょう。
具体的には、以下の3つのリスクが考えられます。
- 鳥インフルエンザ・食中毒などのリスク
- 競合が多い
- コンビニやスーパーなど別業態も競合となる
鳥インフルエンザ・食中毒などのリスク
鳥インフルエンザが発生してしまうと、材料である鶏肉を仕入れることが困難になってしまいます。
全ての鳥がインフルエンザにかかるわけではありませんが、仕入先の変更なども検討しなければいけません。
また、食品衛生管理にも注意する必要があります。
鶏肉の場合には加熱が甘いことで食中毒のリスクが高くなるため、万が一被害が発生したらお店のイメージが悪化する可能性が高いです。
競合が多い
利益率の高さや経営のしやすさから、競合が増えやすいことも注意しなければいけません。
例えば、近い場所にからあげ専門店が2店舗あった場合、商品のクオリティや価格などの競合が発生してしまいます。
また、単純に競合が多いエリアに出店してしまうとどれだけ価格や商品に優れていても売り上げが分散されるため、売り上げが落ちる可能性が高いです。
したがって、出店場所の選定には注意する必要があるでしょう。
コンビニやスーパーなど別業種も競合となる
競合という観点では、専門店同士だけでなく、コンビニやスーパー、お弁当屋や飲食店など様々な店舗が挙げられます。
特に、コンビニやスーパーは安価で手軽に惣菜を購入できるため、手強いライバルです。
からあげ専門店を始めたい場合はどうすればいい?
からあげ専門店の儲かりやすさやビジネスモデルに興味があり、経営してみたいという人も多いと思います。
もし、からあげ専門店を開業したい場合には、以下の2点の方法が考えられるでしょう。
- 自分で開業する
- フランチャイズで開業する
自分で開業する
1つ目の方法は、自分で開業するという方法です。
自分オリジナルの店舗を出店でき、経営方法や商品などを全て自分で自由に設定できます。
一方で、ノウハウがなく自分で全てを考えて経営する必要があるため、手間やコストがかかることがデメリットです。
フランチャイズで出店する
フランチャイズでからあげ専門店を経営するという方法もあります。
フランチャイズの場合、店舗経営のノウハウや指導が受けられるため、利益を出しやすいです。
また、ブランド力や知名度を生かして集客することができるため、広告の手間がかからず運営しやすいでしょう。
ただし、フランチャイズ料金などのコストがかかることがデメリットです。
フランチャイズ経営におすすめのサービス
開業や企業を考えている場合には、フランチャイズを利用することで集客の手間を省いたりノウハウや経営指導を受けられるというメリットがあります。
フランチャイズを検討している方には、「探す!フランチャイズ!」というフランチャイズ比較サービスを利用するのがおすすめです。
探す!フランチャイズ!では、フランチャイズ募集情報や副業情報を検索・比較して 資料請求が可能であり、他では掲載されていないフランチャイズチェーンを多数掲載しています。
資料請求や登録に費用はかからないため、気になる企業があれば積極的に資料請求してみましょう。
まとめ
からあげ専門店が増えている理由や儲かる理由を解説しました。
- からあげ専門店は利益率が高いビジネスモデル
- 人件費や家賃も抑えられる
- からあげの需要が高く、テイクアウト需要の増加も好材料
- コンビニやスーパーなどが競合となる懸念もある
- からあげ専門店を開業するためにはフランチャイズによる経営がおすすめ
からあげ専門店は飲食系の中でも儲かりやすく、需要が高いビジネスです。
実際に経営を考えている人は競合先のリスクを考えながら出店場所や出店形態に気をつける必要があるでしょう。
コメント