コンビニで定期的に行われている700円くじってありますよね。
あれってなぜ700円なのでしょうか?
700円という金額は中途半端すぎる気がしますよね。
また、くじの景品はコンビニで売られているような商品です。
くじの景品を渡すことで、損してしまわないのでしょうか?
実は、このくじの700円という金額はとある戦略があるのです。
また、700円くじでコンビニが損することはほとんどありません。
今回は、コンビニの700円くじについて解説します。
コンビニのくじはなぜ700円なのか?
コンビニのくじが700円である理由は、売上を上げるためです。
コンビニの平均客単価を700円にするためにくじを引ける価格を700円にしているのです。
「あと1品買うだけでくじが引ける」というラインにすることでお客さんの購入意欲をアップさせ、売上を上げるようにしているのです。
コンビニの客単価は約500円〜600円
コンビニの平均客単価はおよそ500円〜600円前後と言われています。
↓参考サイト
https://www.itmedia.co.jp/business/articles/1912/20/news070.html
平均単価がそれくらいということは、大体500円くらいを買っていく人が多いということです。
ランチでお弁当や飲み物等を買った場合に500円前後になりますよね。
700円くじのキャンペーンをやることで、今まで500円くらいしか買っていなかった人たちが「あと少し買おう」と思い客単価の上昇につながるのです。
コンビニの700円くじはコンビニ側にとって儲けになるのか?
コンビニは客単価を数百円程度上げるために700円くじを行なっていることがわかりました。
しかし、客単価が上がってもくじで商品を渡したら、損してしまうのでは?と思ってしまいますよね?
実は、コンビニ側は全く損しないようになっているのです。
理由は、700円くじの商品はほとんどメーカー負担になっているからです。
くじの景品はメーカー負担
700円くじの商品がメーカー負担なのであれば、コンビニ側は全く損失が無いどころか、単価が上がって良いことばかりです。
コンビニ側にとっては嬉しい限りです。
しかしこれではメーカー側のメリットが全くないように思えます。
一体どういう理由なのでしょうか。
なぜメーカー負担なのか?
コンビニの700円くじの景品がメーカー負担となっているのには理由があります。
コンビニくじの景品にすることで、その景品はコンビニの商品として置いてもらえるのです。
コンビニの商品を置く陳列棚はスペースが限られています。
新商品や人気商品の入れ替わりが激しいコンビニでは、商品を置いてもらうのにはある程度の知名度がないといけませんが、700円くじの景品にすることで、強制的にスペースを確保することができるのです。
コンビニに置いてもらえればある程度の売上が期待できるので、くじの景品をメーカー側が負担したとしても、メリットはあるというわけです。
そのため、700円くじの景品になっている商品は人気商品というよりは、あまり知名度のない商品の場合が多いです。
つまり、ある種の広告料みたいなものですね。
700円くじを開催する時期にも戦略がある
コンビニの700円くじは年に数回行われていますよね。
実は、700円くじを行う時期というのはある程度決まっています。
具体的には、売上の少ない時期、客単価が少なくなる時期、来店者数が少なくなる時期です。
閑散期に実施し単価を引き上げることで大幅な売上アップにつながります。
700円くじを行うメリット
コンビニの700円くじを開催するメリットについて見ていきましょう。
700円くじ、お店側のメリットは?
①単価を増やせる
②期間中のリピーターを増やせる
単価が上がるというのは先ほど説明しましたね。
あと1つ買えばくじが引けるという心理を活かした戦略になっています。
また、700円くじの景品目当てに来店するお客さんが多くなります。
もし自分の好きなアイドルの景品が当たるとなれば、何回もくじを引くためにたくさん来店しますよね。
つまり一定のファンには、リピート率を上げる効果があります。
700円くじのデメリットとは?
では、700円くじのお店側にとってのデメリットはあるのでしょうか?
コンビニ700円くじのデメリットは主に2つあります。
コンビニ700円くじのデメリットについて
・店員の負担がある
・店員が不正を働くリスクがある
まず、コンビニ700円くじでは、当たった景品を店員さんが持ってきます。
レジで会計→くじを引いてもらう→景品を商品棚から持ってくる→景品を渡す
という流れになるので、非常に大変ですし時間もかかります。
お店のオーナーにとっては嬉しいイベントですが、一般のアルバイトさんなどは大変な思いをするだけなのでやりたくないでしょうね。
もう一つ、店員が不正を起こすケースが増えているみたいです。
700円以上購入したお客さんにくじを引かせないで、店員がくじを引いて商品を獲得するという内容の不正が起こっています。
Twitterなどに、景品の写真をアップしたところ発見されたようです。
不正が発覚すると、そのコンビニのイメージダウンにつながるので、デメリットになってしまいます。
コンビニの他の戦略は?
コンビニは700円くじだけでなく、色々な戦略を打っています。
特に、新しい分野に参入していって、次々成功させています。
代表的なものは、クリスマスケーキ、コーヒーなどです。
今後も色々な分野に参入すると思われます。戦略に注目していきたいですね。
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